かじかむゆびをほどいて
うつむくきみのかたに
ふりつもるゆきはいとしさを
しずかにおおいかくして
あとかたもなくまちなみをしろくそめて
かたむくつきのあかりが
ふちどるきみのせなか
たがいのきずをむさぼるように
なみだでよるをふさいで
あてもなくただただようおもいをけして
そのひとみのおくにあるいたみが
つたわるまでそばにいられたなら
かえらぬひびのおもかげを
のこしてさよなら
ひとりでてあやつるさびしさより
ふたりつむぐさびしさに
おきさりにされたままのこころがゆれる
そのひとみのおくへとかなしみが
つたわるほどきみといられたなら
さいごにかわすくちづけを
のこしてさよなら