Watashi No Bara Wo Haminasai

いばらのくきをのばしてたわめて
わたしにこぼして
しずくのひとひら

しゅうえんをしってなお
さきいそぐつぼみのように
なまみのしんぞうは
ひつぎをはいでる

しょうじょというあかし
べにしゅすのほねがなく
うばいにおとなえ
だざいのゆびよ

やみはつき
とげはみつ
あやすもの
つづされためはさんぎ
うかするゆめをみて

ひかりのがくをめくってさぐって
やさしくつつんで
しゅんかんのときを

らせんのさきへのぼってたぐって
はじめてふれあった
ばしょがひらかれる
といきのあつさで

わたしのばらを
さあはみなさい

たがえぬやくそくは
あまやかなちをわける
ふしょくにしずめる
みわくのしたで

はねをぬぐ
ひふをはぐ
いたみなき
まじわりにいみはない
ほしいならばおくへ

いばらのえだをからめてほどいて
わたしをちらして
しずくにひとひら

こころのふちをえぐってもぐって
だいじにだきしめて
とどまることなど
できないとしても

あなたのばらで
ああねむらせて

いきてることを
しったばかりでも

ひかりのまくにおぼれてくらんで
わたしはうもれる
さかりのしげみに

らせんのさきへのぼってたぐって
さいごにふれあった
ばしょがとけてゆく
なみだのおもさで

わたしのばらを
さあはみなさい