ふりだしたあめがいつかの
かなしみをひびにながさないように
つちにくるまってめふきをまった
あめあがりのきぼう
あめふりにだれかの
ささやかななみだをたどり
はれのひはどうろで
ひかりびたちいさなあまがえる
はいいろむこうまで
おいだしたあおいろがみえる
はじまりのあいずが
ぼくをいまてらす
だいろをかざるたいるをさけて
かおをだすちいさないのちがまぶしくひかって
ひびわれたそこでいつかの
うずくまるきみがかわかないように
つちにくるまってめふきをまった
あめのないあいだも
すすそめのあい
ひびくようなそらの
たびだちのちゃいむが
なりだしてぼくをよんでいたんだ
ないたっておかってふさいだって
すすめないだけ
だいろをかざるたいるをさけて
かおをだすちいさないのちがまぶしくひかって
ふりだしたあめがいつかの
かなしみをひびにながさないように
いまはここでめをだすことをちかう
ふりつづくながいあめのさいごに
しずかにたねがかおをだすように
つちにくるまってめふきをまった
あめあがりのきぼう