声が響き渡る誰もいない部屋
病室の窓は白く曇り出し雨が雪に変わる
肌に触れることで確かめた君のぬくもりを探すよ
雪が舞う頃に二人出会えれば凍えるこの冬も
まぶたを閉じていつも笑い合えた日々を感じられるのに
赤く染め上げていく蝋燭が君を照らす
一つずつ読み返した子供の絵本のように
思い出を語るリング約束の指にそっと誓う
その枯れた声も下手な泣き真似さえ僕には何一つ
嫌いなところなんてなかったよ全て愛しく思えた
彩づいた街に傘は一つだけどこかで君を待つ
隣に並ぶ君を感じたなら僕は歩き出せるのに
今はまだ