それはめばえたばかりのつぼみ
ひらくはなびらながめていたはる
それはいっしゅんでついえたはなび
こがれるこころかぜがさらっていったなつ
ただきまぐれで
ありふれたたわむれでいい
このもどかしさに名前をください
かわらないこいをこいとよびなみだはらり
ねがえばねがうほどにとうざかって
かけいらでもあいと
あいと感じがえたなら
とうめいなおもいでしょうかわたしはこいもどき
それはいろづきはじめたもみじ
ひだまりのなかさわめいていたあき
それはともえなくとけだしたゆき
ながれるしずくねつをうばっていったふゆ
もうくるしくてにげたくて
わすれたいのに
あのことばだけがえいえんにきえない
これいじょうわたしわたしでいられないくらい
こわしてしまいたくなるなにもかも
せつなさをふたり
ふたりわかちあえたなら
みたせないすきまをうめて
ちぐはぐこいもどき
めぐるきせつをこえてもまだ
かれることないなみだのうみ
よりそうたびもどれなくなる
そのまぶたのうらだれがいるの教えて
もういちどゆめが
ゆめでおわるそのひまで
あなたをみつめていたすぐそばで
いつまでもうそと
うそとわすれさせていて
このむねのいたみもきのせいだから
きっと
こいはこいになれずはるがくる
ねがえばねがうほどまたすりぬけて
かけいらでもあいと
あいと感じがえたなら
とうめいなおもいでしょうか
なにものこらずに
ひとりよがりなままでわたしはこいもどき