32 Koukei No Kenjuu

今宵はジメジメした「五月雨」です
レア君の本能がガラガラと腫く
引き出しに隠してた誇りまみれの
三十二口径の冷たく重いピストル
六畳一間のこの部屋はいつも
七年前のあの夜を繰り返す

目を覚まくてきた事実に追いつめられて
前には進めずまた途方に暮れてしまう

子供の頃ずっとずっとひろいぼっちで
辛い時は気付いてほしくて泣いてた
僕を捨てた父や母の顔を浮かべては
いくよもいくよも泣いて...声を上げて

今宵はジメジメした「五月雨」です
レア君の本能がガラガラと腫く
娯楽付けの毎日も今日で終わりです
ドクドクドクドク胸が張り裂けそうさ

投げやりになれば楽になれたのにためらうばかりで身動きも取れず
もし生まれ変われたらその時は今より少しでもいい幸せになれたらって
優しすぎの母親と、心配性の父親の愛を受けて育った僕は
臆病さを、弱気自分を憎んだ

いつか三人手を繋いでまたここで一緒に暮らそうねって
そう言ったから僕ずっと待ってたのに
どうして帰ってきてくれなかったの？ずっと...待ってたんだ
信じ続けた少年は避難にもいつか後の広すぎに両親の元に帰りましたとさ