おとこにはおとこのふるさとがあるという
おんなにはおんなのふるさとがあるという
なにももたないのはさすらうものばかり
どこへかえるのかもわからないものばかり
あいよつたわれ ひとりさすらうたびびとにも
あいよつたわれ ここへかえれと
あのひびはきえてもまだゆめはきえない
きみようたってくれ ぼくにうたってくれ
わすれないわすれないものもここにあるよと
あのあいはきえてもまだゆめはきえない
きみようたってくれ ぼくにうたってくれ
わすれないわすれないものもここにあるよと
にしにはにしだけのただしさがあるという
ひがしにはひがしのただしさがあるという
なにもしらないのはさすらうものばかり
ひごとよるごとかわるかざむきにまどうだけ
かぜにおわれてきえかけるうたをぼくはきく
かぜをくぐってぼくはこたえる
あのひびはきえてもまだゆめはきえない
きみようたってくれ ぼくにうたってくれ
わすれないわすれないものもここにあるよと
あのあいはきえてもまだゆめはきえない
きみようたってくれ ぼくにうたってくれ
わすれないわすれないものもここにあるよと