Nijiiro Stories

まわるまちかど ゆきかうひとびと
ひとりにひとつ かけがえのないstory
きっとわたしも そんなふうになりたかった
おうごんのつき よりそうほしも あさつゆにぬれたはなも
とどかないと おくびょうなこころに かぎをかけた

うつむくなみだ おちてはじけた ちいさなにじ
うつしたくらうん
ひろいあげるて ひとりじゃなかった

となりでうたう こえ こわがりなせなかをおして
とじこめたはずのこころに
つばさやどすまほうをくれたから

ひとりきりでは きずけなかった
ひとみのおくのほんとうのわたしが
いまうたいたいと
せかすように こえをあげた

ひとりのえがおが みんなのえがおに
つながってくせかい
だからほらね いちばんさいしょは
きみのえがおから

おちてはじけたにじ
あつめておおきくなったら
そらをみあげた だれかに
おもいはとどくのかな

みんなでつむいだゆめ ちいさないっぽだとしても
いつかせかいをてらすこと
しんじているから もうおそれない

となりでおどるstories
きのうまでのわたしをかえて
めくるページのさきでいま
まばゆいゆめのつづきがはじまる

いつかみたあこがれとちがったとしても
みんながすくいあげてくれたこのわたしで
そのあしで
あるきだすstory