Kan Biiru

冷蔵庫に缶ビール あなたが置いていった
あたし飲めないから あれっきり
消耗限 明日切れちゃうけど
なんとなくそのままにしてる缶ビール

言いたい放題 言ってのらりくらりと
あなたの泣き声にも気づけなかった
ああ もうそろそろ 夜も寒くなってくる頃
毛布にくるまって眠ろう

明日は休みだし
もしも飲めるなら 開けてしまいたい
あなたの夢を見ないように
深く寄ってしまえたらいいのに

背伸びしても 届かない玄関の電球が切れた
いつも使ってたジャムのフタさえ簡単には開けられない
ずっと頼りっぱなしだったことを
最近やっと知りました
ありがとうね

大事なものが あまりに大すぎるせいで
だんだんと散らかってゆくワンルーム
ああ もう朝 目が目覚めたらまとめて片付けよう
ビールもその時に捨てよう

片手間の愛なら 抱き合ったって意味なんかないよなぁ
半分も理解できないまま そこで二つの心は弾けた

明日は休みだし
もしも飲めるなら 開けてしまいたい
あなたの夢を見ないように
深く寄ってしまえたらいいのに

あなたの夢を見ないように
深く寄ってしまえたらいいのに