からめたゆびさきをさりきなくはずして
ほほえみはほんとうのさびしさをしきっている
ふるほしぞらにねがいかけたあのふゆのひ
よりそったきもちがにどとあえなくなる
きょうにきょうえてたよ
きえぬようにきみよのぞむままに
このやみにしろくのこして
はなやいだときもえことごつきてゆく
はかなしはゆきのように
みずめればこころがつたえてしまうから
めをとじて「さむいね」とたいせつにつむやいて
そらのてんしがひかりしゅくふくするよるに
ぼくらはささやかなむねのろうそくの
あかりふきけしたね
いくつものつみをかかえたまま
おなじてできみにふれたら
なにかをふかくかえていくだろうか
けがれさえみえぬままで
はばたいてゆくじかんはなにひとつつげずに
いきすぎるおもいまでさらってく
ふりそそいだかがやきはけしてそううそじゃない
やさしくふたりつつんで
きえぬようにきみよのぞむままに
このやみにしろくのこして
はなやいだときもえことごつきてゆく
はかなしはゆきのように
いくつものつみをかかえたまま
おなじてできみにふれよう
このままふたりとけてしまえば
あてもなくながされてく
あざやかなきみよもっとちかくに
まっしろなやみにおちてく
さいごのきせつとじこめてゆく
えいえんはゆきのように