けむたげな みせをぬけだし
これからふたり どこへゆけばいい
ねむりさえ せいになるまちで
GAADOのしたの さびたにおいと
よごれたかべに いやされながら
あえぎながら たがいをしりあう
きのうまでを かばうように だきしめてみた
きみのかたこしに あたらしいなにかが みえて
わずかなよるを すべりおちてきえる
くちづけよ こどくなはなになれ
まよいのなかで さきいそぐおもいが
たよりなくも はかなくもかぜにふるえる
かげへのような ゆらめくひびに
ひとつひとつと たねをまいてく
おわりのない たびをつづけよう
あるいたのは とぎれのない よろこびのばしょ
みせかけのほういしの かがやきばかりが いまも
こいもだせずに きみのねつをまってる
くちびるのこどくよ はなになれ
あらしのなかの なみにふれるように
きみにふれて みしらぬおきにながされる
わずかなよるを すべりおちてきえる
くちづけよ こどくなはなになれ
さばくのなかの いまをさいておくれ
いきるほどに けずれるこころなら
こえもだせずに きみのねつにむせて
くりかえす ゆめならさめないで
うしなうだけの やみにもちれながら
たよりなくも はかいものをそだててる