みつめてるものの
ほんとうのすがた
めをとじたあとのみせるため
またきょうもときは
ひきさかれそうな
こどくだけつむぐだろう
やみにさくびゃくれん
わすれぬひとびと
それでもついおくは
みらいからおとなう
といきにかわることばたちは
うかするたましのつばさよ
まいちるでしょうか
まよってみだれて
あなたへときざみたい
このもじが
つたえたいことの
しんじつのかけら
それさえもうまくとどかない
ゆびさきににじむちでしたためたら
こころまでこぼせますか
いきるわれらに
のこされたひとことが
さよならだとしても
ひとみにやどるのは
きえそうなゆうづつ
みつめあえたらいい
そこによるをともそう
うまれるまえのことばたちが
ふたりのすきまによこたわる
きこえるでしょうか
うたがうたが
そのみみにだけささげたい
このこえが
しんじられるほど
たしかななにかが
このよにどれだけあるという
あいとかゆめとか
あいまいなものに
すがりつきたいのはなぜ
ああでもいまは
のこされたぬくもりを
だきとめられるなら
みつめてるものの
ほんとうのすがた
めをとじたあとのみせるため
またあすもときは
ひきさかれそうな
こどくだけつむぐだろう
つたえたいことは
からだのおくそこ
あまりにしずんでとどかない
ゆびさきにうかぶちでしたためたら
こころまでおくれますか
いきるわれらが
さいごにそだてるのが
さよならばかりだとしても