触れた着物は
炎あおき頬の下
かよう血潮の
息急ぐぬくもり
時をつなぎとめるため
あなたを抱く
肩の向こう見上げる冬の
夜は羽ばたき
今私に舞い落ちるのは白い雪ではなく土
舞い闇の底に一人安らかに埋もれよう
この世で大事なものをいくつもなくしてきたのに尚
まだあなたの美しい横顔に光れるのか
果てもなく狂しい祈りのように
踏みしだれ枯れた
うすないの上に立つ
足元救う木枯らし
天の奈落超えて届く
ひとひらの夢
すがれるならば
今私に降り注ぐのは優しい雪ではなく炎
この手で消失も待たずただ焼かれ散るため
この世に変わらぬものなどありはしないとわかって尚
なぜ人はどんな日も泣きものばかり望むのか
罰のようにけがれ死ぬ想いに変えて
どうかあなたを包むのは冷たい雪ではなく星
その輝きに焦がれて私は生き絶えるだろう
この世に悲しきことは尽きぬほど満ちたと知って尚
なぜ恋も安易と涙は溢れるのか
在院のように
いつまでもその腕の中で








































