わすれたくないことなら
おぼえようとしなくても
わすれることなんてない
そうしずかにかんじる
あれはあるさむいひで
つよいあめのなか
ぼくはただきみだけを
まちつづけていた
もしいまがぼくのおわり
だったとしたらそれでも
かまわないとおもえるほど
なにもこわくなかった
しあわせにわらいあう
ひとびとがぼくの
すぐそばをなんどでも
とおりぬけたけど
ひとりきりかさもなく
たちつくすぼくは
だれよりもおだやかに
ほほえんでいた
こごえるてをかざして
あらわれたきみをみて
なきだしそうになったのは
かなしみのせいじゃない
ぼくたちをいっしゅんの
ひかりがてらした
これからのゆくみちを
いわうかのように