Sannin no Ojisan

はるかむかし ゆうめいなさんにんのおじさんが ながいながい たびをしていた
ひとりはかしこく ひとりはつよく ひとりはすばやい

おじさんたちははげしくあれるおおなばらをちからあわせこえることにした
ひとりはふねをつくり ひとりはそれをこぎ ひとりはすばやい

かしこいおじさんがふたりをしんてんちへとさそったのだ
つよいおじさんがふたりをまもると かたくちかったのだ
すばやいおじさんがふたりをこうごにすばやくみたのだ

おそれずすすむさんにんにうみはいかりくるってやまのようななみをおこした
ひとりはかぜをよみ ひとりはかじをきり ひとりはすばやい

なみにうたれふねはこわれ さんにんのおじさんはくらいうみにほうりだされた
ひとりはあわてず ひとりはたけり ひとりはすばやく

かしこいおじさんはきたほうへとおよぎだした
つよいおじさんはうみにいどみふかくもぐった
すばやいおじさんはふねのはへんにしがみついた

もうあえないとなきながらがんばるおじさんたちのあがくさまをたいようはみていた
ひとりはなみをよみ ひとりはみずをかき ひとりはすばやい

はるかむかし ゆうめいなさんにんのおじさんにきせきおきたものがたり
ひとりはかしこく ひとりはつよく ひとりはすばやい

かしこいおじさんはかたちをかえてさかなになった
つよいおじさんはうみにうちかってしまになった
すばやいおじさんはうんよくはまべにうちあげられた うちあげられた

そしてさかなのおじさんはやがてとりになってひとへとしんかした
しまのおじさんはながいときのあとたいりくになった
すばやいおじさんははしりつづけてちいたになった

にんげんおじさんはくにをつくってぶんめいをうんだ
いっぽうたいりくおじさんはながいめでみるとじつはうごいてる
そしてちいたおじさんははやさをもとめてハレーをかった
ハレーおじさんはしゅみがこうじてレースになった
レースおじさんははしりつづけてちいたになった

ちいたににたかおになった