どんなことばもはがれおちてゆく
このきもちをあいだとするのなら
さいごにひとつ
ただありのままにくちにできることばは
おわりなんかない ありふれたきみのなまえ
ゆめとげんざいのせつめいもつかない
おぼつかないままのひびに
ゆめもげんざいもかきまぜてわらう
ふしぎなちからにであった
しんじつとうそがたがいに
かげをおとしあうほしのなかのひかり
きみのなまえが ふらついたぼくを
はばたかせるじゅもんになるのなら
そらをつきぬけ やみもきりさいて
だれかがきめつけてるかってなみらいも
かきかえてしまえるだろう
いつもできあいのやりとりにすがる
いくじがないだけのひびに
いろやかたちとかいみもかわるのに
しんじてみるしかないもの
かぎりなくちずやじだいが
ぬりかえられてもきえはしないひかり
きみのなまえが おくびょうなひびを
ゆうかんなものがたりにかえるなら
きみのゆびから みしらぬばしょまで
のびたあかいくさりも ちぎりとるだろう
なにをしらないでも なにをしってるでもなく
ありのままならば むげんにひろがりつづける
どんなことばもはがれおちてゆく
このきもちをあいだとするのなら
さいごにひとつ いつまでもぼくがのこしておくことばは
おわりなんかない うつくしいきみのなまえ