Daidai

ねえ、そっちは元気にしている
相変わらず忙しくしてますか
ほらこっちは天気がいいから
好きな歌でも聴いて歩くよ

思い出すよ、よく行った夕方道
すれ違う犬たちに、はしゃいでたっけ

ああ、そうだね、あの時みたいに
悩みは尽きやしないけど
少しずつうまく生きれてる気がする
今でもそりゃ、たまに思い出すよ
ああ、どうかな、こんな僕見たら
また叱ってくれるのかな
元気だけどね、そうさ、なんとなくね
また君の笑う顔が見たいなって

ねえ、今更だって思うけど
夜中のテレビ、好きなを叫ぶ、笑う数も
全部あの時とは変わったよ
見えないよう、聞こえないようにしてるけど

夢みたいに思ってたあの日
今じゃもう夢の中、笑っちゃうよね

ああ、そうだね、あの時忘れた
気持ちが思い出されるけど
また会えたなら、なんて言わないからさ
遠くから君をふと思うだけ
あ、ひとつだけ、言わせてほしくて
こうして元気でいられること
きっとそれはね、君がいてくれたから
今は少し素直になれるよ

思えば閉じ込めていた気持ちもたくさんあって
今なら遅くないかもなんて夢見がちな僕を
笑ってくれよ、ねえほら

明日いなくなる君の香りも髪の色、唇の形も
掘り出さないようにそっとしまっておくから
心が求めてしまう前に
今でも

ああ、したいことは切りがないけど
きっともう忘れてしまうから
せめて今日だけ君を思い出させて
消えていくまでまだここにいさせて