ひだりききのあなたのてがみ
みぎてでなぞってまわてみる
いくらかいてもうめつくせない
はくしのぎょうがそこにある
ゆじょうなんてよべるほど
きれいごとですむような
おとことおんなじゃないことなど
うすうすかんじていたけれど
あのなつのひがなかったら
たのしいひびがつづいたのに
ことしのあきはいつものあきより
ながくなりそうなそんなきがして
ゆめをりょてにまちにでて
なにもつかめずかえるけど
やさしさのとびるをあけるかぎは
ねむれないよるがそっとおしえた
こころもからだもひらきあい
それからはじまるものがある
それをあいとはいわないけれど
それをあいとはいえないけれど
あのなつのひがなかったら
たのしいひびがつづいたのに
ことしのあきはいつものあきより
ながくなりそうなそんなきがして
はるのあらしがくろまえに
あたたかいかぜがふくまえに
おもいこっとはねぎすてなければ
あるけないようなそんなきがして