夜明けのざわめき
ここには誰もいないけれど
落ちてきた星屑が
東の空に帰っていくの
明日、ここに
見える姿はないのかも
それでも、最後
あなたの腕の中に
ほほうを埋め
昔の海の音を
彼岸の小舟から
ここへ何か知らせているの
全ては聞こえない
心が確かに震えるけれど
高く空に
両手を伸ばしていても
途切れてしまう
いつでもここは開けているよ
まだ来ない
ずっと待ち続けている
海を渡る子供たち
花と目覚める
皮膚を裂いて
これは何
身体から
海が溢れて
美しい生き物
外へ出ていく