ともだちにはなりたくなかった
かわった告白だった
きみはその日から彼女になった
あんがい悪くないな
ふたりで飛び出した
二階建てのアパートで
浮かしだって笑い抱き合って
夕暮れを見ていたこととかさ
思い出してはぽつりと消えて
目を閉じては浮かび上がる
あふれるくらい何度も思い出す
あなたの横顔が夕焼けに染まるまで
祝うはずだった小さな小さな記念日が
今年も過ぎてった
涙を流すわけでもなくていつも通りだけど
なんだか走り出したくなった
思い出してはぽつりと消えて
目を閉じては浮かび上がる
あふれるくらい何度も思い出す
あなたの横顔が夕焼けに染まるまで
気付けばこんな年になってて
ふけたなって鏡にひとりごとを言ってる
だけど今日だけはきみが映る気がしてさ
気長にまたせてくれないか
さいごはこんな風にして
忘れることにしたんだけど
きみは無邪気に笑いながら
ぼくを馬鹿にしたんだ
やっぱりここで待つことにしたよ
きみが染まるまで
やっぱりここで待つことにしたよ
ぼくも染まるまで