うちよせるこどくのなみに
のみこまれてまたふりだし
なさけないひびのなかで
いくつことばをのこせただろう
かかえきれずにあきらめたものを
かばうように
だれもがどこかでほんもののあいを
さがしているようで
なきたいときもあるさ
だいじょうぶかなしみはやがて
やさしさにかわるから
そうこぼれおちたなみだで
ちいさなはなのつぼみが
いろづきはじめる
せまりくるときのながれに
おいこまれてはからまわり
わすれさるひびのなかで
いくつことばをおぼえただろう
きづかないうちにうしなってものを
すくうように
だれもがどこかでほんもののなみだ
かくしているようで
ひとはみなかなしいもの
だからこそやさしいこころ
もっていられるのさ
そうこぼれおちたなみだで
しおれかけてたはなが
かがやきはじめる
ただいちりんでいい
こころにさくはながあるというなら
さみしいよるもあるさ
だいじょうぶせつなさはやがて
うつくしいはなになる
もうなみだをおそれないで
そのゆうきをこころに
はなをさかせよう