今は夏 そばにあなたの匂い
しあわせな夢におぼれていたけれど
夕立ちが白い稲妻つれて
悲しみ色の日ぐれにして行った
しびれた指 すべり落ちた
珈琲カップ 砕け散って
私はただあなたの目を
言葉もなく見つめるだけ
さだめといういたずらに
ひきさかれそうなこの愛
今は冬 そばにあなたはいない
石畳 白く粉雪が舞い踊る
ひきさかれ 愛はかけらになって
それでも胸で熱さをなくさない
凍える手でひろげて読む
手紙の文字が赤く燃えて
私はもう あなたの背に
もたれかかる夢を見てる
さだめといういたずらに
ひきさかれそうなこの愛