むかしむかしにかたられた
こころのやさしいあおおにと
むらのむすめのおはなしを
きかせましょう
きかせましょう
むらのはずれのもりのいりぐち
そのさきすすめばおにのいえ
まいごのむすめめみえずついた
それがおにともしることもなく
こえをかければほほえむむすめ
おにはいちよをたのしくすごす
むすめははなすむらのことひとのこと
はじめておにはひとこころをしった
またくるねとさよなら
むりだというけどわらうけど
もりのいりぐちまつむすめ
こえをかければふりむいて
つぎのつぎのつぎの日もと
そしていつかしらされる
おにのすがたひとあらず
すがたみえる
こわい、こわい
あるひあおおにいえくるひと
ふるえおびえおそれるひとみで
むすめにあわぬやくそくと
にどとこないとちかわせる
むらのはずれもりのいりぐち
ここでおわかれむすめのため
むすめはなくけどしらぬふり
なきむしあおおに
がまん、がまん
むらのむすめはしろいはな
おににあいにまってくる
いつまでもいつまでも
いつかきこえるこえしんじ
ほらうしろきこえるかい