ガラスのひつぎにねむる
あなたにあいたくて
刻印はいつわりでも
まもりぬこうとちかう
ああ、だれもがありのままいきたい
あさはかなねがいでも
あなたのすべてをとじこめたくて
こおりついたほほに
あつくくちづけよう
くちびるにふれたなら
あなたはめざめてしまう
そのからだがはばたかないように
つらぬいてぬいとめる
いとしいぼくのひょうほんよ
ああ、どんなにうつくしいあなたも
すぎてゆくときにただ
ながされつづけてとけてゆくだろう
いてついたひとみに
あつくしたをはわす
くちびるをかさねれば
あなたはめざめてしまう
そのからだがくさりはてないように
びんぞこにしずめたい
いとしいぼくのひょうほんよ
なまぬるいあかにそまるかじつが
もたらすおわりなきねむり
ひえてゆくこころが
さとられないように
ほほえみをかさねても
あなたはきずいてしまう
そのからだがうばわれないように
えいえん」にはりつける
いとしいぼくのかて
さきほこるくろゆりへ
さだめからときはなたれるように
しあわせをねがうだけ
いとしいぼくのひめぎみよ