しらないきょうしつ
しらないおんなのこ
しらないおとこのこ
しらないまち
いっしゅうかんまえにこのまちにきた
わたしはまだこのまちをすきになれていない
だんしはこえおおきいし
じょしはみんなかたまっていて
きょうしつはすこしぼろい
だけどほんとうはすこしわかってる
こえをかけられないじぶんがいちばんきらい
あるひのげこうじかん
おんがくしつからきこえてきたのは
ぴあののおと
きいたこと
あるような
めろでぃがゆうやけといっしょにきらきらひかってた
はじめましてぴあの、すきなの
せんせいはとてもきれいだから
すこしてれくさかったけど
せんせいのきらきらのえがおは
わたしに『ここにいていいんだよ』と
いってるみたいでうれしかった
それからほうかごのおんがくしつは
わたしとせんせいの
ひみつきちになった
せんせいはときどき
わたしに
ぴあののひきかたをおしえてくれた
あるひのぜんこうしゅうかい
せんせいはどこかとうくへ
いっちゃうらしい
しらなかったよせんせいしらなかったよ
いえてないことがたくさんあるんだ
せんせいきいて
まだせんせいのぴあのききたいよ
せんせいのえがおだいすきだよ
せんせいのおかげでがっこうに
いくのがたのしく
なったよ
はじめましてぴあの、すきなの
せんせいはもうひみつきちには
きっときっとこないけれど
ぴあのもゆうやけもここにあるよ
はじめましてぴあの、すきなの
そういってごえをかけてくれたこと
おとなになってもわたし
きっとわすれないよ
だからせんせいもわすれないで
あれからわたしは
おとなになったけどいまもせんせいが
くれたきらきらを
かばんにいれてまいにちいきてる
らいしゅうあえるのとても
たのしみにしてます