間違えたままだって 歩くのは得意だった
欠けたままだって 誤魔化し笑っていた
足りなくって 補って 届かなくて
誰もがきっと 見失って
生きづらさの理由を知る 呼吸はまだ続くか
一息で貫くためには 少し苦しいだろう
許せ 一歩我らが行くことを
生まれる時を
身を焦がし、焼き切れても
道だけは続いている
その美しさも憐みも 大河に消える
だから 残りかす寄せ集め
まだ進んでいけ 進んでいけ
夜を超えて
真っ暗なままだって足元は見えていた
見えていたって転ばないわけじゃなかった
泣きじゃくって泣き止んで枯れ果てて
誰もがきっと見栄を張って
強さを勘違いしている
孤独は間違いじゃない
でもひとりきりで歩く道には少し寂しいだろう
許せ
一歩添えて進むことを
置き去りの日々を
身を捨て投げ出しても
地の底はまだ遠い
その悲しみも切なさも
虚空に溶ける霞
残りでいい全てくれ
まだ歩んで行け歩んで行け
夜を越えて
満ちて満たされてゆく月も
影で隠されてゆく月も
やがてくる夜明けと共に
消えていずれ見えなくなってゆく運命だろう
ならば
許せ
一歩我らが行くことを
生まれる時を
身を焦がし、焼き切れても
道だけは続いている
その美しさも憐れみも 大河に消える
だから 残りかす寄せ集め
まだ進んでいけ 進んでいけ
どんな果てが待っていようとも
歩んでいけ 歩いていけ
世を超えて