まちをみおろすおかまでふたりであるいて
かたむくつきのあかりでそっとみをあたためた
うすいつばさでほしくずにまでちかづける
ぼくらのつまさきをちじょうにもどして
こころいがいなにももたずに
であったからすれちがったから
ゆめをみてたよすなのふねで
きみといきつくとおいばしょ
あおくそめるひかり
ふれたきみがみせたまぼろし
あいといえないまま
よるのふちをひるがえる
こいならゆれないで
あいならつよくだきしめないで
にわかにまよいこんだ
しずかなうみにながされる
だれかをふかくおもうことは
あしたさえもころしてゆくよう
からだのおくがめざめてゆくよ
ただほしいのはなみのおと
あおくすぎるときに
ふれたきみのほのおをみてる
あいといえないままに
いろをかえるせつなさを
はなれるあやまちも
なみだがえがくあざやかなやみも
すべてはさらわれてく
つきがふたりをゆるしてく