いきていてごめんなさい、いつのまんかくちぐせ
よわねばかりはいっていたつまらぬだけのじんせい
むらのひとたちはみなきれいなみどりのかみ
なかまはずれのわたしひととちがうしろいかみ
もりのオリでひそかにそびえたつせんねんじゅ
わたしはここでひとりかみにねがいをかけた
こどきのいきつづけることそれはとてもさびしい
だれでもいいわたしのともだちになってほしい
かのじょとであったのはせんねんじゅのすぐそば
たおれていたかのじょをたすけたのがはじまり
いつのまにかふたりはとてもなかよくなった
だけどわたしとかのじょなにもかもがちがった
むらのなかのだれよりきれいなみどりのかみ
そのやさしいこえとえがおだれからもあいされた
どうしてこんなわたしにもやさしくしてくれるの
じぶんよりおとるおんなをあわれんでるつもりなの
ひくつなわたしをだきしめてかのじょはささやいた
あなたはだれよりすてきな\"なみだがこぼれた\"
たとえせかいのすべてのひとがわたしさげすみわらっても
ひつようとしてくれるひとがいるそれだけでしあわせだった
ふたりでむらをとびだしてまちでくらしはじめた
ふなれなせいかつでもいっしょならだいじょうぶ
ゆうふくなしょうにんのふじんのしようにん
いきるためにえらんだわたしたちのしごと
あるひやさしきでみかけたあおいかみのやさおとこ
あいつとかのじょのであいがすべてをくるわせた
うみのむこうのくにのおうかれはかのじょをふかくあいし
となりのくにのおうじょのきゅうこんをこばんだ
くにはせんかにつつまれたおうじょがくだしためいれい
みどりのかみのおんなはすべてころしてしまいなさい\"
みんなみんないなくなってしまったしろいかみのわたしいがい
かのじょのかわりにわたしがしねばよかったのに
どうしてどうして
いきていてごめんなさい、いつのまんかくちぐせ
よわねばかりはいっていたつまらぬだけのじんせい
みなとまちのきょうかいあらたにくらしはじめた
かくめいでおうじょがしんだとかぜのうわさできいた
かんじょとであったのはきょうかいのすぐそば
たおれていたかんじょをたすけたのがはじまり
いつのまにかふたりはとてもなかよくなった
だけどわたしとかのじょなにもかもがちがった
だれもいないよるのざんげしつ
ぐうぜんきいてしまったかのじょのこくはく
ああなんということでしょう
かのじょはまさに
あくのむすめ
まちはずれのちいさなみなとひとりたたずむあのこ
はいごからちかづくわたし
ふところからないふとりだして
おうじのせなかにむけて
ふりあげた
あなたにあやまらなければいけないことがあるの
わたしけっきょくあなたのかたきはとれなかった
あのこはむかしのわたしとてもとてもこどくなひと
ひとりでいきつづけることそれはとてもさびしい
なにもできなかったあのこすこしりょうりがうまくなった
きょうのおやつのぶりおしゅとってもおいしくやけてる
あのときあのうみべでいっしゅんいえたげんかく
あのしょうねんはいったいだれだったのかしら