もしわたしがここからでたいというとあなたは
うごけもせぬにんぎょうがなにをいうのかとわらうでしょうか
ひかりのさすせかいをみたいというとあるいは
まがいもののがんきゅうでなにをみるのかといぶかるでしょうか
ほこりまみれのガラスのむこうではびびく
ささりそうなほどゆがんだせんりつを
もっとちかくであなたのそばで
あきるほどきいていたかったのに
くちてゆくからだはわらえるほどにぜいじゃくで
こわれかけのこころがむなしくだだようだけ
だれにもきづかれぬまま
あなたはいつかきっとわたしをわすれるでしょう
それがこわいとおもうのはただのおごりにすぎぬのでしょうか
うごくことのままならぬこのからだに
のぞむことがあるとすればただひとつだけ
なみだをながしたいあなたのそばで
かんじょうがつきはてるまで
やきついたきおくはかなしいほどにせいめいで
セピアいろのおもいがうかんではきえてゆく
あなたにはとどかぬまま
もしもあなたにわたしのこえがとどくなら
わがままをひとつだけきいてはくれませんか
ギターをきかせてもういちどだけ
このこころがきえてしまうまえに
くらいへやでくすぶるおもいはとわにとざされて
さびついたギターでわたしのすべてをいっそこわして
くちてゆくからだはわらえるほどにぜいじゃくで
こわれかけのこころがむなしくだだようだけ
だれにもきづかれぬまま