ちいさなころおやにすてられ うみのみえるみなしごいんでそだった
やしなってくれたのは としおいたしゅうどうおんな
かのじょはとてもやさしくて いつもにこにこわらってた
たとえまずしいせいかつでも ぼくらをみんなしあわせだった
やがてかのじょはやまいにふし てんにめさられるびがちかづいた
かのじょのまくらもとで ぼくらはこういった
"ここまでそだててくれた あなたにおんがえしがしたい
どんなむちゃでもかまわない なにかねがいはないですか?\"
かのじょはにこりとほほえみ こんなふうにこたえきた
"わたしはずっとまっている。てがみのへんじをまっている
わかかったあの日にだした とどいたかどうかもわからないてがみを
もしもねがいがかなうなら もしもつみがゆるされるなら
あのてがみのへんじがほしい それをまっている\"
"かなえられるはずもないねがい どうかわすれてと\" かのじょわらう
かのじょのだしたてがみだれにおくったものなのか
ぼくらはみんなでてわけして くにじゅうをさがしてまわった
そしてかのじょのかこをしる がかのろうじんをみつけた
ろうじんがかたるしんじつ
"かのじょはかつてひとをころした おうこのひとがふこうになり おうこのひとがなみだをながした
てがみをおくったあいては もうこのよにはいないひと へんじがくることはない。\"
それでもかのじょはまつのだろう そのみがくちひらてたのでも
きっとかのじょはまつのだろう へんじがくるまで
ついにそのときはやってきた かのじょのしょうがいはまくをとじる
ぼくはかのじょのてのなか いちまいのようひしをわたす
それはぼくがきのうかいた いつわりのてがみのへんじ
かのじょはそれをひとめみると さいごに\"ありがとう\"といった
きえていくかなしいねがい いつもどおりのあのえがお
つみにきづくのはいつだって すべておわったの