てんじょううらのせまいちいさなへや
そこにはだれもおとずれたことはない
こどくなせかいのまんなかでそっと
しあわせをゆめみてるはかないしょうじょ
あるひのことですふるぼけたかがみに
とつぜんうつったしょうねんのすがた
まほうつかいとなんとったそのひとは
わたしにそっくりなえがおでわらう
まわりはじめたうんめいかわりだすにちじょう
はじめてできた、「ともだち」ってよんでいいの
とまどいながらかがみごしかさねたしゅんかんに
はじまるまほうのじかん「なまえをよんで
ふれたそのてからつたわるきみのこえ
あたたかくて、ふいになみだがこぼれおちた
このままでずっとにぎってていいの
さびしいせかいでひとりずっとずっと、まっていた
かがみのむこうのやさしいて
まほうつかいはすべてかなえてくれた
びょうきはなおったあるけるようになった
ながくつづいたせんそうもおわって
しずかなこのへやにわらいがふえた
むかしゆめにみたおさないひのきおく
すてきなおしろでわたしはおひめさま
なつかしくらいあざやかにおぼえてる
いまでは、それさえもげんじつになる
ゆめみたねがいはすべてかなえてもらった
だけどいま、なにかがたりないとかんじてる
それはいまめのまえにいるあなたにしかできない、「まほう
このてをずっと、はなさないでいて
このままでずっといられますようにと
ほかのだれでもない、あなたにねがうから
だから、いますぐにここにあいにきて
さびしくてねむれないよやさしくなまえをよんで
いつでも、わたしはまってるよ
まほうのときははやすぎて
こどくなしょうじょの「ゆめ」はげんじつになる
もう、いかなくちゃ…」いかないで
まほうが、とけてしまう
おわかれいわなくちゃ」いわないで
おねがいだから、なかないで」いかないで
かがみのむこうは「すべてぎゃくのせかい
けしてまじわらないさかさあわせの「さだめ
きみがくれたもの、ぼくはかえすだけ
きみのえがおもなみだもぼくはずっとわすれないよ
だからきみもぼくのことどうかずっと
わすれないで
このままでずっといられたらよかった
まほうなんてなくてもあなたのそばにいたい
だから、もういちどここにあいにきて
ふるぼけたこのかがみをいつもみがいてまってる
どんなにときがたってもずっときみをただ
まってる