うすらと赤く染まる空 蜻蛉が舞う
子供みたいにはしゃいでる君を見てた
指差したその先を睨んで 君は言う
逃げるなよって
悔しかったその顔がおかしくて笑ってた
あの頃
二年後の記念日 プレゼント貰った
少しだけ赤くなる君がくれたもの
小さな小箱に入った輪っかのそれは
銀色に輝いていた
君のことをあなたと呼ぶ日が来て
白いドレスを纏った私に
綺麗だよと言った
恥ずかしさなど忘れてしまったのかな
そっと愛してる そう言ってキスをした
幸せだった
悩みごとはありませんか
ああ、やっぱり今日も
素直じゃないあなたは答えてくれない
だけど、ねえ、今
あなたは
笑っていますか
夕陽に映るあの日のあなたの笑顔
あの日誓った約束は破れてしまった
繋がっていた赤い糸の先は霞んで見えない
だけど、残された
あなたのひとつの希望
季節は流れ 思い出は駆け巡る
あの日、君といた茜空 君といた時間
いつの日かまたあなたの横で笑える日まで
浮気しないでよ? このリングに誓ってよ
私は大丈夫
だって、あなたを今でも
愛してるから
どこからかやってきた蜻蛉さん
ここからなら見えるでしょう
まだまだ小さな
One's hope