弛まずに脈打つ針音
夢現のコントラスト 俄に寝覚める
今日もまた1つ脳に刻む
自分らしさの由来
きっと忘れない
だけどいつから
この小鳥は正しい数だけ
鳴けなくなってしまったの
時は空回り 行き違う針が
君を遠ざける
叶わない明日へ
深い暗がりの支配の中で
君へ 闇雲に手を伸ばす
それじゃタイムオーバー
脈々と流れる時間に 置き去られた心
ずっと探していた
どうにもならない往日を
何度折り返せば見つかるだろう
いずれ小鳥は窓を閉じて
暗がりに帰り
振り子が止まるまで待つの
口を塞がれたままに叫べば
誰も聞こえないノイズになるだけ
窓の外側で佇む君に
何も届かない
届かないとしても
からくり時計の歌う夢
日毎夜毎また
からくり時計が見てる夢
夜毎日毎 止めたくない
チクタク チクタク チクタク チクタク また
また
時を逆廻すぜんまいばねが
声を囚えても
君へと向かえば
やがて動き出す振り子の音が
君を気づかせる
支配の中でも
時を逆廻すぜんまいばねを
君は絡め取る
支配を奪って
やがて寄り添った2つの針が
君と出逢わせる
刹那のエスケープみたい