とつぜんのきょうみにふられて
なれないみちのはてみつけたそらは
あくるとしはおなじようで
だけどなにもひとしくはない
かしぐほしをゆびおりかぞえては
はやるじかんをにらんだ
よあけのひかりをあつめながら
たかなるあしたをさがして
しろくそまったためいきをそっとおよがせる
ひえきったはなさきあたためて
あすのほうへかげはのびてく
だけどうごけないぼくは
きのうのなみにつまさきをひたしてる
かれんだあめくるよりはやく
あさはやってくるなにくわぬかおで
もういくつねむればなんて
まっすぐにはおもえなかった
ねえあとのんど
なまえをよびあえるんだろう
そんなことばかり
よあけのひかりをみつめながら
ぼやけたあしたをぬぐって
だれもきこえないささやきをそっとおよがせる
かじかんだゆびさきはそのまま
ぽけっとのなかでにえきらず
まだうごかないぼくのなかのとけい
なみはやさしくさそって
ここにいてもいいという
こころもからだもひどくうるむ
みずおとがぼくをまってる
きのうのなみおんをききながら
たかなるあしたをさがして
なみにうずもれたつまさきをそっとおよがせる
よあけのひかりをあつめながら
たかなるあしたをあおいで
いまうごきだすぼくは
かわいたすなにあしあとをのこしてく
やがてきえてしまっても
よあけのひかりをあつめながら
たかなるあすへ
きのうのなみおとをききながら